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九死に一生~泣き虫弱虫諸葛孔明 [本]

ここでの主題は『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』のことである。
しかし、その前に季節の話に触れたい。
花粉がつらい。

目がかゆくて、アレルギー反応で象の目の様に皺だらけだし、
鼻水はだらだら出て、鼻をかみすぎて、赤鼻のトナカイである。
薬草にも通じた孔明の知恵で、何とかならないか。

『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』は、
孔明出廬後から長坂坡の戦いまでが描かれている。

長坂坡で、曹操軍団に囲まれた中で、
天才軍師 孔明は、劉備を如何にして脱出させ、九死に一生を得たのか?
孔明あるいは酒見賢一の手品を見せられたかの様な巻である。

手品といっても、Mr.マリックの様な鮮やかな手品なんだけど、
マギー司郎の様な人をくったお笑いでもある。

とにもかくにも、トリックスター劉備の華麗なダンスと、
全てを超越した、孔明のすることなすことが、やたらと可笑しい。

全ての登場人物が、歴史が、この本の中で生き生きと脈打っている。
その波動が、読んでいるこちらの頭の中と横隔膜を激しく揺さぶる。
幾たび、腹がよじれたことか。

腹はよじれ続けると、癖になる。
箸が転がっても笑う状態になってしまう。
笑いが加速している所に、突如、最大の笑いの壺が現われる。
横隔膜のビック・ウェーブ!
腹がよじれ、笑いが止まらず、口から息ができない。
花粉症もあり、鼻から呼吸はできない。
このまま笑い死にすると思った。青くなった顔で、はぁはぁいって、
笑いを止めた時には、くたくたとなっていた。
恐るべし、孔明。

この本は、服用の際、注意した方が良いだろう。

第壱部?については、以前に以下で紹介しています。

諸葛孔明の妻
http://blog.so-net.ne.jp/miron/2005-07-23

泣き虫弱虫諸葛孔明 第2部 (2)

泣き虫弱虫諸葛孔明 第2部 (2)

  • 作者: 酒見 賢一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本


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コメント 2

おー、とうとう出ましたか!
第1部は電子書籍と同時販売でしたが、今回は紙の本だけのようですね。
仕方ないので、今度書店で探してみることにします。
情報、ありがとうございました。
by (2007-03-10 20:49) 

miron

☆とうとう出ましたよ!
大河小説となるべく、布石も着々と打っています。
(このため、第1部に比べて、リズムは若干悪くなっていますが、止むを得ないでしょう)そして、第3部の連載も始まっているようです。
一冊あたりの分量も多いので、何部まで行くのか、興味がつきません。

2部を紙で買うとなると、電子書籍で買った1部も紙で欲しくなってしまいますよね。僕の場合、1部は図書館で借りたのですが、2部は待ちきれなくて自分で買ったので、1部を買いたくなっています。。
by miron (2007-03-11 09:26) 

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