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床屋発、宇宙行き [宇宙]

今日はいい天気、秋晴れである。
朝一番に、床屋に行った。

髪を揃え終わり、頭を倒して、あつあつのタオルを顔に乗せてもらって、
剃刀で髭をしゅるしゅると、あたってもらっていると、
気持ち良くて、つい夢うつつになった。

髭を剃ってもらっていると、子供の時に読んだ童話が思い浮かぶ。
王様の耳はロバの耳と、もうひとつ。
タイトルも内容も忘れちゃったが、3人の兄弟の話。
一人は、蹄鉄を素早くうつ名人だった。
王様の前で走っているシカに、素早く蹄鉄をうった。
もう一人は、髭を剃る名人だった。
髭を剃られている人は、剃られていることに気づかないぐらい軽やかに、
髭を剃ることができる。
そして、王様の前で走っているシカの顔のヒゲを剃った。
後の一人は、なんだったかな? いつもここで思考が中断する。

そういえば、テレビ番組で見た、ポアンカレ予想を解いた
ロシアの数学者グリゴリー・ペレルマンの髭は見事だった!

ポアンカレ予想とは、
「ロケットに結びつけた紐を、宇宙の中をぐるっと巡らせて、
その紐を全部回収できたとすれば宇宙はおおむね球体であるっていえる」
みたいな問題で、
「宇宙は8つの形に分割できるとするサーストンの幾何化予想」
を証明して解いた、ということが紹介されていた。

万華鏡の中に8つ異なった形のビーズを入れて、くるくる回すと、
色々な模様が現われるけど、結局8つビーズの組み合わせに過ぎない。
宇宙も、この万華鏡の様なものらしい。
8つの形の内、紐を回収できる形は球形だけだから、
ペレルマンは、8つの形に分割できることを証明することで、
ポアンカレ予想を解いたという。

ペレルマンは、フィールズ賞も拒否して、人を避け、隠遁生活を送っているそうだが、
番組で紹介された昔の彼は、笑顔の魅力的な人物だった。
昔の写真の中の彼の"眼"は、とても魅力的で自信に満ちていた。
まるで、アップル社のスティーブン・ジョブスの様だった。
しかし、見事な髭と、うつむいて歩く姿は、深い思索を秘めていて、
2001年宇宙の旅を撮った、スタンリー・キューブリックに似て見えた。

昨日は、アップル社から、Mac OS X Leopard が発売となった。
このOSは、宇宙を背景にしているパッケージが素敵だ。

てなことを考えているうちに、散髪が終わり、
僕は、秋空の店の外に出た。

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見た番組は、『NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者 失踪の謎~』
http://www.nhk.or.jp/special/onair/071022.html


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Mercedes

とても素敵なお話でした。
なんだか少し笑顔な感じで読み終えました。
ポアンカレ予想の事を書いた本を今日本屋でみました。
良い日でした。
by Mercedes (2007-10-30 20:45) 

miron

☆Mercedesさん、こんばんは。
日曜日は、Mercedesさんのところでも良い天気だったんですね。
この季節は、晴れの日はとても過ごしやすくて、気持ちがいいです。
ポアンカレ予想、おもしろそうなので、僕も本屋か図書館で、もう少し突っ込んで調べてみようと思っています。iPod nanoも順調なようですね。
by miron (2007-10-31 20:57) 

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