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雨と曇りの日が続く [misc]

大河ドラマの『功名が辻』を面白く観ている。
どの役者も役柄に良くあっていると思う。
(足利義明はちょっと無理がありましたが。笑)
秀吉役の、柄本明が、特にぴったりである。
猿の怪しい雰囲気が良くでている。

少し前の放送で描かれた、長篠の戦いは、
少し物足りなかったので、
DVDで『影武者』を借りてきて見返した。
この黒澤明の映画は、
子供の頃、地元の映画館に連れて行ってもらい、
心に残った映画である。
戦死したの武田信玄の影武者を務めることとなった、
一人の男の話である。

信玄にそっくりの容姿と機転で、
周りのものも本物と信じ込ませることに成功していたが、
信玄の愛馬に振り落とされ、
影武者であることが、ばれてしまい、
雨の中、とぼとぼと館から追い出される。

そして、激しい長篠の戦いが始まる。
子供の時の印象は、ここは、すざまじい映像表現で、
馬が撃たれて倒れて、人が投げ出され、地獄と化す様子が、
駅馬車のクライマックスの様に、
あるいは『プライベート・ライアン』のノルマンディー上陸の映像の様に、
マザマザと描かれていた印象があったのだが、
違った。

青空にぽっかりと浮かぶ白い雲の下、
槍を合わせる、騎馬隊の隊長達。
風、林、火の騎馬隊が順に信長の柵めがけて駆けて行く。

そして、鉄砲隊が騎馬隊にめがけて一斉射撃するシーンが、
静かに繰り返し描かれた後、
もう既に、あたり一面に馬と兵隊が倒れているシーンだった。

その倒れている馬と兵隊をカメラは、執拗に写し続ける。
そこには、冷静な目と強烈なメッセージが込められている様に感じる。
馬の嘶きは、ピカソのゲルニカの様。
その一部始終を眺め、戦場に立ち尽くす、影。

ピカソのゲルニカは、昔、実物を見たことがある。
巨大な絵だった。
分厚い防弾ガラスに囲まれたモニュメントの様で、
圧倒的な迫力で、戦争が描かれていた。
今回映画を見返して、この絵のことをふと思い出した。

最近読んだ本。
司馬遼太郎の『坂の上の雲』
大変な労作だと思う。
また読み返す事になるだろう。
(江川達也の漫画『日露戦争物語』も、面白い。
アシスタントを使ってた時期の絵の方がいいと思うけど。)

NHKはスーパー大河として、
本当に『坂の上の雲』を作るのであろうか?
脚本家は、果たして?


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