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2010年10月の『2001年宇宙の旅』 [映画]

2010年10月に、
午前十時の映画祭( http://asa10.eiga.com/ )で、
『2001年宇宙の旅』のリバイバル上映を、
子供の時に見て以来、
数年ぶりに映画館で見ることができた。

本当に久しぶりに、大きなスクリーンで
『2001年宇宙の旅』を
楽しむことができて、大満足でした。

監督のスタンリー・キューブリックも、
原作アーサー・C・クラークも既に
亡くなっているが、
ニュースで知ったのだけれど、
この10月には、この映画を製作した、
ライオンが吠えるトレードマークでおなじみの
MGMも破産しました。

既に2001年から10年が経過しようとし、
当然なことではあるけれど、
社会や技術は、映画の中で考えらていた未来や、
子供の時に思い描いていた未来と、
ちがう形で具現化していく。

2001年という年号は、僕らの中で、
どんどん過去に遠ざかっていく。
だけれど、『2001年宇宙の旅』という作品は、
光にてらされたモノリスの様に今も輝いている。

なお、午前十時の映画祭は、
懐かしい名作を上映してくれるので嬉しいです。
今週は、『アラビアのロレンス』を、
都合がつけば見に行くつもりです。
上映時間が長いから覚悟しないと。
来年は、『ミツバチのささやき』もやるようです。

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クラウスのインコ [生き物]

クラウスはセキセイインコを飼っていた。
今年の夏の暑さがきびしかったのか、
インコは体調をくずしていた。

そして、とうとう昨夜、
クラウスが仕事から帰ってみると、
インコは鳥かごの床の片隅でうずくまって、
その動きを止めていた。
小さな命を終えたのだった。
クラウスは、明日埋葬することにした。

その夜、クラウスは夢を見た。
クラウスが、鳥かごをじっと見ていると、
その床でうずくまっていたインコが、
むくむくと動きだした。
そして、インコは顔を上げると口ばしで、
かごの出口を持ち上げようとし始めた。
クラウスが出口を開けてやると、
インコは、かごから出て、
家の窓から外に飛び出した。

クラウスが白いレースのカーテン越しに
外を見ると、緑が美しい木々が生い茂っていて、
鳥たちが、さえずりを交わしていた。
インコは、そのなかに楽しそうに加わっていった。
まぶしい光の中の光景だった。

朝、クラウスが目を覚まし、
鳥かごを見ると、
インコのいた鳥かごは空っぽになっていた。

2010_0918鳥000821.JPG

もしもし [言葉]

電話なんかで相手に話しかける時に使う、
「もしもし」という言葉は、
相手が、妖怪かどうかを確かめるために
使われたという説があると、人から聞いた。

妖怪は、繰り返し言葉が使えなくて、
「もしもし」に対して、
「もしもし」とは返事ができないとのこと。

「もしもし」と話しかけられた妖怪が、
開き直って、「なんか、ようかい?」
と返答する姿を想像すると、ほほえましい。

ところで、「もしもし」とは漢字で
「申し申し」と書くらしい。

童謡「うさぎとかめ」の出だし部分は、
「もしもし かめよ かめさんよ」だが、
「申し申し」という字を上下に重ねると、
「亀」という漢字になる。
偶然だろうけれど。

こんなつまらないことを考えていると、
電話で、もしもし、と言う時、
妖怪の姿や、亀の姿が浮かんでしまいそうで、
ちょっとやばい。

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