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風に吹かれて [生き物]


テオ・ヤンセンのミニビースト
なるものを春先に買って組み立てた。

風が吹くと、
生き物の様に動くのが、面白くって、
団扇であおいで、
何度も繰り返し歩かせています。

後ろで流れる曲は、
桑田版『風に吹かれて』の
『それ行けベイビー!!』です。
最近、良く聞いています。
ファイト!

クラウスのインコ [生き物]

クラウスはセキセイインコを飼っていた。
今年の夏の暑さがきびしかったのか、
インコは体調をくずしていた。

そして、とうとう昨夜、
クラウスが仕事から帰ってみると、
インコは鳥かごの床の片隅でうずくまって、
その動きを止めていた。
小さな命を終えたのだった。
クラウスは、明日埋葬することにした。

その夜、クラウスは夢を見た。
クラウスが、鳥かごをじっと見ていると、
その床でうずくまっていたインコが、
むくむくと動きだした。
そして、インコは顔を上げると口ばしで、
かごの出口を持ち上げようとし始めた。
クラウスが出口を開けてやると、
インコは、かごから出て、
家の窓から外に飛び出した。

クラウスが白いレースのカーテン越しに
外を見ると、緑が美しい木々が生い茂っていて、
鳥たちが、さえずりを交わしていた。
インコは、そのなかに楽しそうに加わっていった。
まぶしい光の中の光景だった。

朝、クラウスが目を覚まし、
鳥かごを見ると、
インコのいた鳥かごは空っぽになっていた。

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ホーホケキョ [生き物]

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だんだんと春めいてきました。
家の近くの木々にはウグイスもやってきて、
ホーホケキョと、最初はたどたどしく、
次第に上手にさえずるようになってきました。

昨日、庭でセキセイインコの世話をしていると、
トイプードルを連れて、赤いベストを着た散歩中のおばさんが、
「今、この辺りで、ホーホケキョという声が聞こえたけど」
と言って、僕のセキセイインコを見た。

「あぁ、この辺りの木に来ていますよ。」
「この鳥は?」
「セキセイインコです。」
「あぁ家も子供が小さい時は飼っていたわ。」
と言って、おばさんは笑って、プードルを連れて、
近くの木々を眺めに言った。
しかし、ウグイスは見当たらなく、
さえずりも聞こえなかったようだ。

おばさんは、首をかしげて戻ってきて、
じっと、僕のセキセイインコを見ていった。
「この子が、真似をして鳴くことはない?」
「それは無いです。」と僕は苦笑して答えた。
セキセンインコは、ピィピーと同意した。

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ムーンウォーク鳥 [生き物]

マイケル・ジャクソン死去のニュースには驚いた。
特集をテレビにかじりついて見ていた。

一緒に見ていた子供に、
「マイケルの全盛期はものすごかったんだよ。
みんなが踊りを真似しようとしたけれど、
だれも彼の様には踊れなかったんだ。」
と、ムーンウォークについて話したら、

「同じような踊りをする鳥いるよ。
前に動物番組にでていた。」と言う。

本当かなぁと思って、ネットで調べたら、
本当にいました。驚きました。


ところで、ニュースを見ていて、
せいてきぎゃくたいって何?
と子供に聞かれたのには困りました。。
どうやって説明すればよいのだろう?

そして、この鳥は、特別な才能を
何に使っているのだろう?
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蜂群崩壊症候群について [生き物]

蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder,CCD)とは、
ウィキペディアによると、
一夜にしてミツバチが原因不明に大量に失踪する現象です。
2006年秋~現在にかけてセイヨウミツバチ(以下ミツバチ)が
一夜にして大量に失踪する現象が米国各地で起こっており、
その数は米国で飼われているミツバチの約4分の1。
北半球全体でも同様の現象が起こっているそうです。

この現象について詳しく書かれた話題の本、
『ハチはなぜ大量死したのか』を読みました。
(原題は、Fruitless Fall:
The Collapse of the Honey Bee and the Coming Agricultural Crisis)

「犯人はこれだ!」
というのを突き止める謎解きだと思って読み始めましたが、
その答えは結構複雑でした。その要点は後述するとして、
この本を読んで、なんといっても面白かったことは、
ミツバチの魅力が存分に伝わってきたことです。

1匹あたり1gしかない脳で、作り上げた緻密で知性的なコロニーの
その何とも魅力的なこと。
例えば、こんな表現があります。

 マルハナバチは無骨な開拓者タイプだ。
 驚くほど自立していて、畏怖の念を抱かされるほどだが、協調性に乏しい、
(中略)
 一方、ミツバチは、個々のメンバーの風采はあがらないけれども、
 忠誠心に富み、組織は厳格に統制されている。
 闘争が起こるようなことはまずない。
 マルハナバチがガリア人の村人だとすれば、
 ミツバチはローマ帝国の軍団だ。

ミツバチをローマ帝国に例えたこの記述は、個人的にはキタ!
というのでしょうか。
折りしも、先日、塩野七生さんの『ローマ人の物語』シリーズの
『すべての道はローマに通ず』という巻を読んだ所で、
ローマ人が作った、道や、橋、水道といったハードなインフラや、
医療や教育といったソフトなインフラについて頭に残っていた所だったので、
ミツバチの作り出す、驚異的な建造物である巣や、
その良く出来た集団生活について、非常に面白く読むことができました。

『ローマ人の物語』を読んでいると、ローマ皇帝の多くは、
独裁者というより、ローマ社会を維持するための奉仕者として、
大変な責務を果たしているなぁと思うことが多々あります。
ミツバチの社会でも、「群集の知恵」という哲学に従って、
食物の取り込みや巣の建設などのニーズを正確に調整しており、
女王蜂も支配者というより、集団生活を支える産卵の専門職のようです。

ミツバチの様な小さな昆虫が、
このように高度に発達した集団社会=コロニーを作りうるのか、
とても不思議です。
そして、このミツバチは、蜜を提供するだけでなく、受粉を通して、
多様な生態系を支えたり、人間の食生活に大きな貢献もしていることが
分かりました。

本書には、ミツバチの魅力を伝える、面白い付録記事も満載です。

付録1 アフリカ化したミツバチのパラドックス
   (さらに、前述のミツバチの巣に関して、
   人知をも超えた緻密さの一端も明らかになる!)

付録2 ミツバチを飼う
  (養蜂器具の販売先や飼うための情報源が記載してあります。
   残念ながら、当然アメリカで飼うことを前提としていますが。)

付録3 授粉昆虫にやさしい庭作り
  (授粉昆虫のことを考えて庭作りをするのは、
   身近に出来る環境復元のための第一歩です。
   自分の住む地域でも、ミツバチが住める環境を保全していかないと)

付録4 ハチミツの治癒力
   (ハチミツの素晴らしさが良く分かります。
   僕は、かつてはハチミツが好きだったのですが、
   国産のものはどんどん無くなり、その上、最近は、
   ハチミツを真似たシロップがスーパーの売り場に並んでいるので、
   ハチミツから離れて、メープルシロップの方にシフトしていましたが、
   安心できるハチミツを見つけよう!と思いました。)


さて、蜂群崩壊症候群の犯人探しの件ですが、
これについて、書くことは、本当に気が重い。

本書では、犯人を追う過程で、順番に、
ミツバチたちがかかえることになった様々な問題が
浮かび上がってきます。容疑者になったものは怪しいものを含めて、

・外国からやってきたダニ説

・携帯電話説(コードレス電話を巣箱につっこむと、
 ミツバチが巣に帰れなくなる実験について
 紹介していますが、筆者は、遠い場所の携帯電話の電波の影響と
 考えるのは、はなはだしい飛躍と、常識的判断をしています。)

・遺伝子組み換えのトウモロコシ説

・地球温暖化説

・イスラエル急性麻痺病ウィルス説

・ノゼマ病微胞子虫説

・ネオニコチノイド系農薬説

そして、さらに、伝統的な養蜂を超えて、
アーモンドの受粉等の道具として、人間の経済に組み込まれたことによる、
ミツバチの個としてコロニーとしての疲労の蓄積説。
(これは、ミツバチ蟹工船の世界です。。)

筆者によると、上記の様な、現代社会の様々な要因と環境の激変が複合して、
緻密に作られたミツバチのコロニーのシステムに回復不能な
大きな打撃を与えているようで、はっきりとは特定はできないが、
これが、蜂群崩壊症候群につながっているのではないかとしています。

これを読んでいると、ミツバチが可哀想になります。
そして、これはミツバチだけの問題ではなく、
花の誕生で生まれた、植物と動物の共生による多様で豊かな生態系が
現在進行形で、急激に崩壊を始めていることが書かれています。

これを止めるためは、この本では、
ミツバチのコロニーに本来そなわっている
復元力を回復させるにはどうすれば良いのかについて、
様々な示唆に富む事例を紹介しています。

僕の周りでも、昔は色々な種類の花や緑があって、
色々な昆虫が溢れていた記憶があるが、最近はあまり見かけなくなっている。
まずは、身の回りのミツバチを注意して観察しようと思いました。

蜂群崩壊症候群は、ウィキペディアでも詳しく解説されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%82%E7%BE%A4%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4


ハチはなぜ大量死したのか

ハチはなぜ大量死したのか

  • 作者: ローワン・ジェイコブセン
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/01/27
  • メディア: 単行本



Air Jelly & Air Ray [生き物]





とっても幻想的!ドイツの会社が作ったクラゲとエイのロボットの映像だそうです。

しっぽが2つ? [生き物]

森林を歩いていたら、
沢で、しっぽが2つあるニホントカゲを見かけました。
奇形なんだろうか?

良く見ると、
左のしっぽは、不自然に折れ曲がっています。
右のしっぽの方が自然な感じがします。

とかげは、しっぽを捕まれると、しっぽを切り離して逃げ、
しっぽは、再生します。

もし、しっぽが完全には切り離されずに、一部がくっついたままで、
新しいしっぽが生えてきたら、
こんな風に2つのしっぽとなるのかもしれません。
(本当の所はどうだか分かりませんが。)

もし、これが本当なら、3つのしっぽや、7つのしっぽの
トカゲも、どこかに存在するかも知れない。
と、こんなことを考えて見ていたら、トカゲは逃げていきました。


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月とタコ [生き物]

月を舞台としたアニメ、FREEDOM3 が、明日までネットで公開されています。
http://streaming.yahoo.co.jp/special/anime/freedom/

この作品にでてきて、主人公たちを追い回す、
8本の脚で機動で移動する球体メカは、タコをモデルとしていると思われます。

タコといえば、今週、TV『ためしてガッテン』で、おいしい"たこ焼き"の作り方を紹介していた。http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2007q2/20070418.html
この番組で、何故タコは歯ごたえがあるのか、ということを調べるためにタコの実験をしていた。このタコの実験の一つで、餌をびんに入れてフタを締めて、水槽に沈めると、タコは、ふたを回して開けて、上手に餌を食べるところが紹介されていた。
おぉ!タコは、器用でんなぁ。と思ったと同時に、タコは頭がいいなぁとも思った。

さて、タコは、どうして、フタを回して開けることができることを知っているのだろうか?
その疑問に対する答えは、『トミちゃんのいきもの五十番勝負 手提げコウモリは電気冷蔵庫の夢を見るか?』に詳しい。
この本は、驚嘆すべき、タコの能力が書いてあった。
この本に書いてある話の流れを纏める。
(トミちゃんの観察能力と表現力はとっても見事だ。)

①タコの水槽にカニの入ったビンを沈めた。
②たこはビンにしがみついたり、転がしたりするが、中身を手にはできない。
③たこは、疲れてびんから離れるが、未練がましくカニを睨んでいる。
④トミちゃんが、あきらめて水槽からビンを取り出し、フタを開けた。
⑤その様子を背後で、ガラス越しにタコがにじりよって見ていた。
 タコの顔面は、ネオンのように色彩が目まぐるしく点滅する。
⑥タコは、水槽の隙間から手を伸ばしてクレクレとおねだりする。
⑦トミちゃんがビンをタコに手渡す。
⑧タコは、スルスルッ、クルクルッとフタを開け、カニをゲット!
 その間、数秒。
⑨その後は何度やらせてもホイホイ開けられる。

貝類のタコと高度なコミュニケーションを成立させるトミちゃんも凄いです。

トミちゃんのいきもの五十番勝負―手提げコウモリは電気冷蔵庫の夢を見るか?

トミちゃんのいきもの五十番勝負―手提げコウモリは電気冷蔵庫の夢を見るか?

  • 作者: 富田 京一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本


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愛すべき生き物 [生き物]

先日行った動物園の中の、メダカ水族館で、
メダカの卵が入ったシャーレを、
50倍の顕微鏡で、たまたま覗いた時に、
メダカの卵からメダカが飛び出す瞬間を見ることができて感動しました。
昔は、当たり前の様に見ていたメダカですが、
今や絶滅危惧種なんだそうです。

『素数ゼミの謎』という本を読んだ。
アメリカに住むセミで、正確に13年あるいは17年に一度、
大量発生するのは何故かという謎に迫る本です。
子供でも読めるような簡単な本なんだけど、
生物の進化というものの一つの形がシンプルに見ることができて興奮しました。

遺伝的アルゴリズムというコンピュータの最適化アルゴリズムがあります。
発生、交叉、選択、突然変異といった進化を模擬することで、
最適化を行う手法ですが、このアルゴリズムを使って、
コンピュータの中でも、素数ゼミが再現できそうだなぁとちょっと思いました。

地球の環境変化は激しいですが、
この愛すべき生き物たちにも生き残っていて欲しいものです。

写真は、動物園で撮った1才のシンリンオオカミのジャックです。(しぐさがとても可愛いい)

話は全然別ですが、明日までFREEDOM2の動画が無料配信されています。
http://streaming.yahoo.co.jp/special/anime/freedom/


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ソロモンのウォーキング [生き物]


『ソロモンの指環―動物行動学入門』(ローレンツ)を昨年読んでから、
散歩の際に、生き物の行動に自然と目がゆく様になった。

昨日の動物観察は充実していた。
カラスのつがいと思われる二羽(大きなオスと小柄なメス)が、
電線の上で仲良く並んでいて、くちばしで、相手の羽の手入れをしている様子を観た。
カラスを愛らしく思ったのは初めてかも知れない。

川では、とてもラッキーな事に、カワセミに会えた。
飛んでいく姿は青空のかけらの様に眩しく、息を呑みました。
また、今日も会えるといいなぁ。

カワセミの写真は、残念ながら撮れなかったが、
かわりに、日向ぼっこをしているカルガモの写真です。


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